動画入門機材編③ 業務用カメラってすごいの?(いえ、そうでもありません)

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画質だけなら一眼デジカメの勝ち

仕事として映像をはじめると、業務用ビデオカメラを購入するか誰もが迷うところだと思います。純粋に憧れますし、プロっぽくてカッコイイですよね。

でも、画質という面で比較してみると、40〜50万の業務機より、数万円の一眼デジカメの方がずっと綺麗です。
ええっ・・・という感じですよね。

一眼デジカメは、スチール撮影のためのレンズですから、キレもよく性能が優れています。またセンサーも大判ですから、解像度も高い。最近の一眼デジカメの写真の美しさは、みなさんもご存知だと思います。映像は写真の連続したものですから、一眼デジカメの動画性能は相当の実力を持っています。

ちなみにセンサーサイズを比較すると、こんなに違います。

35mmフルサイズ(最上位のデジカメに搭載)36×24mm
m4/3(マイクロフォーサーズ)17.3×13mm
1/3(ビデオカメラの主流)4.8×3.6mm

センサーサイズの違い。35mmフルサイズ(36×24mm)

センサーサイズの違い。業務用ビデオカメラとは言え、こんなに小さい…。

業務機のメリットとは

それでは、業務機にはどんなメリットがあるのでしょうか?

  • レンズ一体型なので、レンズを交換する手間がない
  • キャノン端子があり、ガンマイクやワイヤレスマイクを装着できる
  • フォーカス、ズーム、アイリス(露出)が三連リングで使いやすい(慣れも必要)
  • ダブルスロットで2枚のSDカードに同時記録(バックアップ)ができるので安心

一眼デジカメとの大きな違いは、業務機にはガンマイクを付けられる点です。
電源供給タイプのキャノン端子でコンデンサーマイクが使用できますので、ノイズのない良好な音質で録音できます。
何より差し込むとロックされて絶対に抜けないのが安心です。

業務機にはキャノン端子にガンマイクが装着できる

業務機はキャノン端子がありガンマイクが装着できる

一眼デジカメにも装着できるガンマイクがありますが、ミニ端子で抜けやすく音質も今ひとつです。

業務機の最大のメリット、それは「ハッタリ」

そして業務機の最大のメリットは、お客さんが安心してくれるという点かもしれません。
いくら一眼デジカメの画質が良いとはいっても、映像業者が数万円のデジカメ1台を持って現場に来られたら…確かに不安がるお客さんがいるのもわかります。
私はだいたい業務機と一眼デジカメの両方を現場に持っていきますが、「大きいカメラ=画質が良い」と思われるようで、結局、比較的画質の落ちる業務機で撮る場合が多々あります。

たまに他のロケをのぞいたりすると、古い大型機でハッタリかましてるなぁと思わせる業者さんがいらっしゃいます。
確かに、プロが使う業務機となれば、それなりのアピールも必要です。いくら技術の進歩で小型化しても、あまりコンパクトになられると困るのは事実です。

でも画質よりも、大切なのはカメラマンがその機材をどれだけ熟知しているかです。古い機材だからダメということはありませんし、素晴らしい映像を撮るカメラマンはたくさんいます。また一眼デジカメでも同様です。

お客様へは、今の時代、どんな機材でも画質の心配は無用と考えて頂いたほうが良いです。

業務機と一眼デジカメのいいとこ取りビデオカメラ

「だったら、業務機と一眼デジカメのいいとこ取りしたらいいんじゃない?」という発想で生まれたのが、レンズ交換式のビデオカメラです。これらは本体部分は業務用ビデオカメラの機能をそのまま残し、レンズのみ交換できるようにしたタイプです。
私が使用しているのが、Panasonic AF-105。
マイクロフォーサーズレンズを使用できるので、GH4とレンズ資産を共有しています。
もうずいぶん前の機種でオワコンになってしまいましたが、非常に使いやすく手放せないカメラです。

Panasonic AF-105 当時は定価80万とべらぼうに高かった…

Panasonic AF-105 センサーもm4/3で適度なボケを得られる。当時定価80万とバカ高かった。ピーキーだが慣れると使いやすい。

他にはCanonとVictorからレンズ交換式ビデオカメラが発売されています。

Canon C100mk2 映画専用のシネマイオスシリーズの入門機種

Canon C100mk2 映画専用のシネマイオスシリーズの入門機種。Canonのレンズ資産を活かせるのは最大の魅力。レンズ交換式ビデオカメラではスタンダード機。

Victor GY-LS300CH

Victor GY-LS300CH 4K対応、マイクロフォーサーズマウントで、センサーの有効範囲を可変させることができるので、マウント変換で様々なメーカーのレンズが使用できる。目に鱗の仕組み。近年のビクターはすごい。

今後の業務機は…

今年は、レンズ一体型の業務機で、大判センサーを採用した機種が登場します。
これは、大きなセンサーを採用することで、レンズ交換式のようなボケを得られるようなものになります。
これまで、一眼デジカメに流れていったカメラマンも、「やっぱり映像はビデオカメラで撮るのが一番よね」という時代になりそうな予感がしています。

Panasonic DVX200

Panasonic DVX200 マイクロフォーサーズセンサー搭載で4K対応。今年最も期待される機種。かつてDVX100を使っていた私は感慨深いものがある…。

SONY NX100

SONY NX100 1インチセンサーでフルHDのみの仕様だが、推定価格が24万円と導入しやすい。コスパ高くおすすめ。

私は一眼デジカメ2台体制が理想かなあ。業務機2台は持ち歩くのが大変。三脚照明も大荷物だしね…(miya)

この記事を書いた人:miya

映像ディレクター/ビデオグラファーとして活動しています。企画から撮影編集まで、映像のことならなんでもこなします。撮影・監督した短編映画が海外映画祭で上映されました。お仕事のご依頼は宮部映像事務所まで。

動画入門機材編③ 業務用カメラってすごいの?(いえ、そうでもありません)
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