ドキュメンタリーのチカラ②~チームワークを高める映像~

企業ドキュメンタリーは、自分たちの仕事やサービスを第三者に知ってもらう、という目的で作られることが多いですが、実は、出演していただく社員の皆さんの内面に、非常に高い効果があります

隣の同僚のこと、知っていますか?

オフィスで毎日顔を会わせ、席も隣だというのに、同僚のことは実はあまり知らない、という人は意外に多いのではないでしょうか。家族構成くらいは知っていても、あまり立ち入ってプライベートなことは訊かないようにしている、という人も結構いると思います。同期だったらまだしも、歳が離れていたり、中途入社の人だったら、気も引けるし、詮索しないのがマナーみたいな気遣いもあるかもしれません。

例えば、長く一緒に働いた同僚が辞める時、ちょっとした雑談で、その人の意外な一面を知るという経験はないでしょうか。ポロッとその人が言った本音から、あ、そんなふうに思ってたんだ、と気付かされる。次の転職先の話しにもなれば、その人の人生が垣間見えたりもします。

人によっては、人生の半分をその会社で過ごしています。今は転職する人も多いですから、そう長い付き合いというのも減っているかもしれません。でも、5年、10年というスパンで一緒にいるのは珍しいことではありません。
そんな長い付き合いでも、意外にその人のことは、知らないものです。

社長と社員の間にも、深い谷が存在する

会社では、普段の仕事ぶりや数字を見て、その人の評価はできます。でも、 その人はどんな意識で仕事をしているのか、なんてことも、意外にお互い知らないのではないだろうか、と思うのです。建前ではなく、本当の本音の部分です。 それが部署が違ったり、本社と支社だったり、物理的な距離があると、そもそもお互いを知る機会も少ないことでしょう。

では社長はどうでしょうか。
大抵は、社長と社員が本音で話せる会社なんて少ないです。余程風通しの良い会社でもなければ、そこには深い谷がある、とさえ思います。また、社長も、現場を見ておらず、社員の働きぶりを知らない方が案外多かったりもします。

もちろん、すごくいい関係でみんなが働けている会社はあるでしょう。でも、大抵の会社は、そこには見えない壁があるし、社長の皆さんは、社員が思っている以上に孤独です。

つまり、会社というのは、運命共同体的な側面がありながら、意外にみんなお互いのことを知らないものなのです

ドキュメンタリーは想いを拾い集める仕事

すみません、ここまでが長い前置きです。

私は、クライアントの企業様でドキュメンタリーを撮らせていただいています。社員の方、それぞれ個別に時間をいただいて、いろんな話を訊いています。家族や趣味、経歴や、仕事のスタンス、哲学、改善点、会社への想い、同僚への想い、悩み・・・本当にたくさんのことを質問して話していただきます。オフィスで話しにくそうだったら、一緒にランチしたり、営業先について行くこともよくあります。

普段、シャイだったり、自分の意見を言わない人でも、私が質問すると、いろいろ話してくださいます。本当に皆さん、いろんな想いを抱えながら、頑張ってお仕事されているなぁと、いつも思います。そして、人それぞれに物語があり、涙が出ることもあります。
「そういうお話、同僚の方とすることありますか?」と尋ねると、ほとんどは「いえいえ、なかなか話す機会もなくて」と照れながら仰ったりします。

私の仕事は、そういうひとりひとりの言葉を拾い集めて、一本のドキュメンタリーにすることです。

普段、社員のみなさんが感じていること、考えていること、それらの言葉を長いインタビューの中から選んでいき、丁寧につないでいきます。良い言葉だけ繋いでいけば、良いドキュメンタリーになるわけではありません。ああ、この人とこの人の考えは一致するなぁとか、あの二人の考えは違うけどだから上手くいっているんだなぁとか、それぞれの関係性も浮き彫りにしながら言葉を選んでいきます。

自分たちを見つめ直し、それぞれの思いを共有する

ドキュメンタリーが完成して、社内上映会をしますと、同僚がこんなことを考えて仕事をしていたんだと改めて気付き、自分たちの再発見になるようです。また違う部署や、オフィスが違う人たちは、そこでお互いを良く知るきっかけにもなります。
そして社長には、現場での社員たちの仕事ぶりを見ていただくいい機会になります。

上映の後、ひとりずつ感想を言っていただくシェアの時間は、貴重な時間です。 感動もあれば、反省もあります。でも、そこには、 皆さんの新たな結束を感じたりします。

ドキュメンタリーというのは、自分たちの仕事を、外部の人に知ってもらうものと思われがちですが、私が重視しているのは、このような内面への効果です。

自分たちを客観的に見て、それぞれの想いを共有していただくこと。

それは自分たちはなぜここで働くのか、ということを今一度確認し、考えることでもあります。

それが、私が、ドキュメンタリーは心の旅、という所以なのです。

皆さんの 想いを一本のドキュメンタリーに仕上げることで、チームワークがグンとアップする、そんな手応えをいつも感じています。それがドキュメンタリーの持つ、隠されたチカラだと思って、私はいつもカメラを回しています。

企業ドキュメンタリー制作にご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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